12/01/2009
エル・カラファテにきました。
年末年始はブエノスアイレスで過ごし(1度ウルグアイに行きましたが)、ようやく旅再開!
まずはパタゴニアをフラフラします。
エル・カラファテは、ロス・グラシアレス国立公園を訪れる拠点の街。ここから氷河を訪れます。
この国立公園の氷河は、南極、グリーンランドに次ぐ氷河面積を誇り、大きなものだけでも50近い氷河がある。
特徴は流れが速く、先端部で氷塊の崩落が見られるということ。
カラファテからバスで1時間30分。崩落が見られるペリト・モレノ氷河にきました。
強風吹き荒れる中、目の前に広がる氷河。先端部の高さは50〜60m。日の光を浴びて青白く光り、
その美しさと迫力に言葉を失ってしまう。
(写真参照)
そんな中、我に返るきっかけとなる轟音が鳴り響く。しかし、まるで雷鳴のような音にもかかわらず、
目の前には小さな崩落しかない。改めて氷河の大きさが身にしみる。
約4時間の滞在中、比較的大きな崩落は2回。その内の1回は津波がたつほどの崩落だった。
(実際過去に氷河クルーズ船が崩落の津波で転覆したこともあるらしい。)
久しぶりに大感動!!わざわざ夏の暑い時期に、こんな寒いとこに来てよかった。
(時間が押しているためカットしようかとも考えていた。)
翌日は、バスで3時間のエル・チャルテンへ移動し、1泊。天を射し、鋭利に聳え立つ岩峰、フィッツロイ山を
トレッキング。片道4時間のトレッキングでかなり疲れたけど、晴れ渡る空の下、気持ちいい疲れを
感じることができた。
そしてその後、エル・カラファテに戻り、今度はチリへ移動し、チリの国立公園、
パイネ国立公園を訪れることにした。
時間がねぇと言っておきながら大自然を満喫してんじゃねぇかっとお思いでしょうが、
時間がないのでパイネは1dayツアーに参加することにしました。
7:30過ぎ、宿にてピックアップしてもらい順調にスタート。
っと思いきや・・・
20〜30分後、おっさんを1人ピックアップするのを忘れたらしい。
そのおっさんが別の車で送迎されてくるのを待つ。
まるで物扱いされているにもかかわらず、おっさんは笑顔で現れた。
そして再スタート。早くも時間が押しているので順調に行ってくれと願いながら車は20〜30分走る。
するとドライバーはまた車を止めた。まさかもう1人忘れ物か?
っと思いきや・・・
今度はタイヤがパンクしたらしい。
この旅始まって以来何度目だと思いながらも、まぁ毎度のことなので大した感情もなく、
スペアタイヤに代えるのを外で待つ。
しかし時間が押していることも事実。見どころをカットされたらたまらないので、
早くしてくれよ、とも思っていた。
ドライバーとガイドのおっさん2人で手際よく作業を進める。大した時間のロスはなさそうだ。安心安心。
っと思いきや・・・
おっさん2人が作業を投げ出した。なんとスペアタイヤもパンクしていたのだ。
前にパンクした時にスペアに代えて、そのままにしたヤツがいたらしい。
この時点でツアー参加者に金返せオーラが漂い始める。
だが今の時代携帯電話という便利なものがある。すぐタイヤを持ってきてもらい、ロスタイムは
後ろに延長すればいい。パタゴニアの夏は昼が長いんだから・・・。まぁあせるな。
っと思いきや・・・
電話しようとしたおっさんが溜息。なんと電波が入っていないのだ。
周りは見渡す限りの大自然。電波など入るわけない。
この時点でツアー参加者にふざけんなオーラが漂い始める。
すでに払ってしまった金をどうやって取り戻すか。
あぁぁあぁぁと思っているところに別のツアーの車が。しかも車種は同じ。早速ドライバーのおっさんが
タイヤを借りに行く。タイヤももちろん同じだ。
いいかげん早くしろと誰もが思う中、おっさん2人が作業を進める。特に手伝えることもないので
見守るしかない。道路脇で横になって寝始めるツアーのおばちゃんまで出始めた。
せっせと頑張って装着完了!よし出発しようぜ!!
っと思いきや・・・
ドライバーのおっさんは首を傾げる。今度は何だよ!っと思い直接聞きに行く。すると・・・
「タイヤ・・・、逆につけちゃった・・・。」
「・・・・・・・・・」
これまでの流れからすると、ふざけんなとまくしたてるところだが、おっさんの疲れ切った顔を見てその気が
失せてしまった。おっさん・・・・・・まだ1か所も観光してないよ。
そしてタイヤをもう一度着け直しようやく出発。大自然パイネを満喫しましたとさ。
(でもおそらく数ヶ所カットされていたはず・・・・・・)
半ケツでがんばるガイドのおっさん
最初は元気だったドライバー
|