嫁の小言
17/12/2008
シリアに行ってきました。
中東とはどんな国々だろうかと、内心ドキドキしながら入国したわけですが、
実際に行ってみると私の想像を裏切り、いろいろな面で魅力的で刺激をもらう国々でした。
まず現地に入ると、やはりこれまでとは違う雰囲気。
ムスリム女性達の服装や、モスクから流れるアザーンにより、
イスラムを意識せざるを得ません。
都会では頭を隠す為のスカーフのデザインや、巻き方でおしゃれをしてる人もいたし、
一方では、全身黒い服装で手袋、顔を隠して目だけ出してる人、または目さえも隠してる人など
さまざまで、常に彼女達の服装には興味深々でした。
逆にTシャツ着て歩く方が明らかに目立つので、私もトルコで買った長袖を着て、
スカーフも購入し、配慮した服装をして(というか楽しんで)ました。
また先に書いた「アザーン」とは1日に5回、モスクからお祈りを呼びかける(お経のように聞こえる)もので、
スピーカーを通して町中に響き渡ります。
早朝5時であろうと問答無用で流れるので、何度起こされたことか・・忘れられません。
他にもラマダンとか年間行事がいくつかあり、そんな感じで彼らの生活はイスラムなくして
成り立たず、私達も24時間、異文化体験の日々をどっぷり味わうことができました。
またそんなムスリム達とのコミュニケーションも思い出の一つです。
反米国シリアではほぼ英語は通じません。
ましてや、どこもかしこもアラビア文字の標記で、移動には苦労しました。。
地図とジェスチャーを頼りに質問する私達に、地元の人達も付き合ってくれ、
時にはバスターミナルで私達を取り囲む大きな輪ができていたりも・・。
他にも公共バスのドライバーなのに「お金はいらないよ!」なんて言って目的地で降ろしてくれたり、
宿まで一緒に歩いてくれたり、タクシー交渉してくれたり、彼らの親切な人柄に驚き、嬉しかったものです。
これまで全く知らなかったイスラムに触れ、少なからず宗教について考えたり、その歴史、現状を
知る機会を持ったことは、何よりイスラムに対する誤解を無くし、不安を無くして旅ができました。
とは言え、「中東」として考えると隣国は戦争状態だったり、イラクやパレスチナからの避難民との共存、
民族問題、パレスチナ問題・・・。と、国により、地域により問題も様々です。
逆に日本といえば、海に囲まれた島国であり、単一民族であり、宗教も自由。
それが日常だった私が、これまで出会わなかった問題がここではぐるぐるまわっていて、
そういう国々を肌で感じる旅となったのも心に残りました。
余談ですが、これまで旅をしていて、海外在住の日本人とも話す機会がありましたが、
たまに日本の治安を心配する声を聞き、びっくりした記憶があります。
今の私もそうだけど、日本についての情報源はニュースやネット。
記事になることってマイナスのことが圧倒的に多く、印象に残りやすい為、
マイナスのイメージが創りやすいのかなぁと思いました。
今回の中東も同じ。よいも悪いも自分で行ってみないとわからないのだと。
他にもこれまで食べた事見たこともないのないアラブ菓子、飲み物、シュワルマ屋などあったり、
お肌がつるつるになるオリープ石鹸が50円で買えたり、スークを歩きまわるだけで楽しかった♪
また死海で浮かんだり、パルミラ・ペトラなどの偉大な古代遺跡等、中東で見逃せないものは山ほどあります。
近い将来、これらが紹介されるような平和が中東の国々に広がりますように。
イスラム寺院とムスリム達 ダマスカス市内の街並み スーク内のアイスクリーム屋さん
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